公益財団法人ロータリー日本財団は、内閣府より公益認定を受けてから15年目を迎えました。設立に尽力された初代理事長・岩井敏氏、そして従軍の経験から平和への強い願いをロータリーに託された千玄室理事長の後を継ぎ、2025年8月より私が理事長を拝命いたしました。
当法人は、ロータリー財団の協力財団として、ロータリーの奉仕の理念に基づき、人々の健康状態の改善、質の高い教育の提供、環境保護、貧困の緩和を通じて、世界理解・親善・平和を実現することを使命としています。
私たちの事業は大きく二つあります。
一つは、奨学金事業です。ロータリーの重点分野に関連する海外留学のための「グローバル補助金奨学金」と、世界8カ所のロータリー平和センターで平和と開発分野のリーダーを育成する「ロータリー平和フェローシップ」を支援しており、日本では国際基督教大学(ICU)が平和センターの提携大学になっています。奨学生たちは修了後、世界各地でそれぞれの分野の専門家として活躍しています。
もう一つは、国際ロータリーのロータリー財団への支援です。皆さまからのご寄付は、200以上の国と地域に広がるネットワークを通じて、ポリオ根絶や、平和の推進、疾病との闘い、安全な水の提供、母子の健康、教育の支援、地域経済の発展、環境の保護などの重点分野、さらには地域に根差した奉仕活動や災害救援に活かされています。
ロータリーは120年以上前にシカゴで産声を上げ、今や世界各地に広がっています。今日の世界の変化はめまぐるしいものがありますが、「世界でよいことをしよう」という変わらぬ想いで私たちの活動を支えていただければこれに勝る幸せはありません。
公益法人としての使命を果たし、持続可能な社会の実現に寄与できるよう、誠心誠意努めてまいります。引き続き皆さまのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
公益財団法人ロータリー日本財団
理事長 三木明